ふくてんの人間0年生雑記

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【就活者必見!】ゲーム会社に就職する為には美大?専門学校?【3Dデザイナー編】

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こんにちは!ふくてんです!

 

最近、ゲーム業界では、3Dデザイナーの就職希望者が増えてきているように感じます。

仕事柄、色んな学生と関わる事が多いのですが、その中で最も多い質問が「ゲーム会社に就職するためには美大か専門どちらが良いのか」

 

確かに学生にとっては、就職したことがないので、未知の事ですよね。

 

ということで、今回はゲーム業界で数ある会社を経験してきた筆者が、少しだけお役立ち情報をお教えします。

 

それでは、いってみよー!

 

 

美大か専門か、どちらが良いのか

結論からいうと、ゲーム会社に就職する為に「どちらが絶対に良い」という事はありません。

 

しかし、どちらかというと「ゲーム分野の専門学校」の方が、就活時に選べる会社の選択肢が多く、有利に進められる事が多いでしょう。

 

「なぜ、専門学校の方が良いのか」

 

その理由を説明します。

 

①選べる会社の選択肢が多い

単純に、就活時に選べる会社の選択肢が広がります。

 

というのも、美大だと「デザインの描写力」「デザイン力」を身につける事はできますが、「ゲーム開発のスキル」は身につけられません。

 

美大の場合でも、ゲーム学科なるものが存在するところはありますが、ゲーム特化で教えている専門学校ほど、本格的にゲーム開発について教えている美大はありません。

 

つまり、何が言いたいかというと、美大生よりも「ゲーム開発のスキル」を身に着けた専門学生の方が、"企業にとっての即戦力"となるという事です。

 

「就職時に選べる会社の選択肢が多い」というのは、大企業であれば、美大生をゲームクリエイターに育てる為の余力がありますが、中小企業はその余力がなく、"採用されやいのは、ゲーム開発の基礎的なスキルを身につけた即戦力(専門学生)"です。

 

そういった意味で、専門学生の方が中小企業~大企業まで幅広い選択肢があるという事です。

 

 

②美大よりも学費が安い事が多い

これは単純に、美大は4年で専門学校は3年なので、学費が安く済む事が多いという事ですね(笑)

 

美大でも、公立であれば、専門学校よりも安い事がありますが、基本的には専門学校の方が安いので、親御さんにとっては、お財布に優しい方が良いでしょうね。

 

③ゲーム開発の基礎的なスキルが身につけられる

専門学校では、実際にゲーム開発の現場で使われているツールを、教材として使われている場合が多く、それらの基礎的な使い方や3DCGの概念を学べます。

 

美大に行くよりも、はるかにゲーム開発に必要な基礎的なスキルが身につけられると思います。

 

企業側からすれば、学生のうちから、ゲーム開発の基本的なワークフローを体験しているのは非常に大きなアドバンテージとなります。

 

なぜなら、入社してからの「研修コスト」が大幅に削減できるからです。

 

企業というのは、やはり利益を上げ続けなければならない組織であると同時に、常に効率化を図り、いかにコストを削減するかも大切に考えています。

 

その中で、新卒の育成コストというのは、企業にとって、直接的に利益に繋がらない上に、自ら身を削るものなのです。

 

そういった意味で、企業側から重宝されるのは、ゲーム開発に必要な知識や基礎スキルをいち早く身につけた専門学校生という事なのです。

 

 

結局、美大ではダメなのか?

そうなると、気になるのが「美大生じゃ、ゲーム業界を目指せないのか?」

結論からいうと、なんら問題はありません。大丈夫です。

 

実際、筆者が勤めている会社でも、美大卒で3Dデザイナーになっている方はたくさんいます。

 

しかし、注意が必要で、美大生の場合は、課題以外でたくさんの作品を作る方がいいでしょう。

 

なぜなら、就活時期になった際に、必ずポートフォリオ(作品集)を作るのですが、課題で作られた作品だけでは、十中八九、選考で落ちるからです。

つまり、学校の課題だけでは、他の学生と遜色がなく、自分自身の優位性がないからですね。

 

では、どうすればいいのか。

方法は簡単です。自分自身の優位性をアピールする為に、差別化できる要素を作ればいいのです。

 

それは、さまざまなジャンルのモチーフにチャレンジして作品づくりをしてもいいですし、美大生なのに簡単なCGもつくれちゃうというものでも構いません。

 

さらに、企業からすれば、「一つのジャンルに特化した描写力をもった学生」よりも「様々なモチーフや表現で作品が作れる学生」の方が重宝します。

 

なぜなら、ゲーム会社というのは1つのタイトルで勝負するわけではなく、様々なジャンル、様々なテーマでタイトルを開発するからです。

そんな時に「僕はこのジャンルでしか勝負できません!」じゃ話になりません。

 

プロのゲームクリエイターというのは、あらゆるジャンルに柔軟に対応でき、その中で自分の得意なジャンルでより力を発揮できるのです。

 

ですので、学生のうちから、食わず嫌いせず、さまざまなジャンルにチャレンジしてみましょう。

 

 

最後になりますが、美大生であろうと専門学生であろうと、ゲーム会社から内定を掴む人は、受かるべくして受かっているのです。

 

自分自身の優位性を持つ為には、授業ではなく、授業外の時間をいかに価値のあるものにするかが大切になります。

 

今から進学する人も既に在学中の人も、無駄な時間を過ごさずに、少しでも夢に近づくよう努力し続けましょう。

 

以上!今日の授業でした!(笑)

 

 

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