ふくてんの人間0年生雑記

ふくてんの人間0年生雑記

主にゲームや漫画、ゲーム業界就活関連の記事を書いています。

【ゲームばかりの子どもとの付き合い方】ルール制限?ゲーム禁止?取り上げる?依存が心配?

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こんにちは、ふくてんです。

今回はゲーム好きなお子さんを持つ親御さん向けのテーマです。

題して「子どもとゲームの上手な付き合い方」



私自身、子どもはいないのですが、ゲーム開発の現場に身を置いている事もあり、

・自身の子どもの頃の話(両親はゲーム好きな私とどう付き合っていたか)
・ゲーム好きなお子さんを持つ同僚の話

などの観点をふまえたお話ができればと思います。


先に結論を書きますが、お子さんのゲーム時間をやみくもに制限したり、ゲームを取り上げたりするのは親子関係が劣悪になる場合があります。

ゲームを取り上げたら確かに必然的にゲームはしなくなりますが、それと同時に両親に対する不信感や嫌悪感が募り、親子関係が劣悪になっていきます。

それでも覚悟があれば、無理にとは言いませんが、そういった行動は今すぐにでもおやめになる事をおすすめします。

「大切なのはそこではありません」
という事を本記事では紹介していきます。



▼この記事はこんな方におすすめ
・いつまでたってもゲームをやめないお子さんに悩んでいる方
・他の子どもが外で遊んでいる中、ひとりゲームに熱中しているお子さんに悩んでいる方
・約束事(ゲームの使用時間)が守れないお子さんに悩んでいる方




子どもにとってゲームは害悪か?

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まず、結論からいうとゲーム自体が「悪」ではありません。


あくまで遊び道具の1つにしか過ぎず、使い方 によっては善悪どちらにもなり得るという事です。


皆さんも子どもの頃に鬼ごっこや缶蹴りなどで遊んでいた経験があるかと思います。

しかし、「子どもが鬼ごっこばかりしていたから非行に走った」という悩みやニュースは聞かないです(笑)


なぜ、ゲームだけが「悪者扱い」されるのか。

私にしてみれば、昔の外遊び(缶蹴りや鬼ごっこ)などの方が事故で命を落とす可能性もありますし、よっぽど危険に感じます。



おそらく、ゲームに対して悪いイメージがあるのは以下の理由があるからだと考えています。

①親が幼少期にゲームをしてこなかった為、未知なるものに対しての恐怖が生まれている

②親が幼少期に遊びを厳しく制限されていて、自分の子ども に対して「遊ばせる」ことが許せない

③ウェブサイトやテレビなどのメディアから「ゲームは悪影響」という情報を植え付けられている


おかしい話です。

「子どもがゲームばかりしていて、勉強をしません」という悩みは聞くのに

「子どもが鬼ごっこばかりしていて、勉強をしません」という悩みは聞いたことがありません。

外遊びは制限対象にならないのに、ゲームは制限対象の矢面に立っています。

ゲームだけでなく、外遊びやミニ四駆など何をしていたって、勉強しない子は勉強しないと思うのです。


つまり、「遊び道具」が悪いのではなく、使い方や付き合い方次第だと思うのです。




ゲームが悪いんじゃない

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子どもとゲームと上手に付き合って いく為に必要な大前提があります。

それは「ゲームは悪いもの」という先入観を捨てる事です。

ゲームに対して嫌悪感を持っているままだと、子どもがゲームを手にする度に否定的になり、ゆくゆくは子どもの好奇心自体を否定する事に繋がります。


極端な例えになりますが、料理人になりたい子どもに包丁を持たせる事は別に危ないことではありません。

しかし、暴力的な子どもに包丁を持たせると何を起こすかわからない危険性があります。


ここで冷静に考えてみると「包丁」自体は悪いものではなく、「単なる道具」である事がわかります。

「ゲーム」も同じようにあくまでも「単なる道具」にしか過ぎず、使い方や付き合い方次第でいかようにも工夫できるのです。

ですので、子どもとゲームと上手に付き合っていく為に、まずは抱いている嫌悪感を取り払う為に先入観を捨てましょう。



ゲームがもたらす好影響

これについて、詳しく書いた過去の記事はコチラです。

www.fukuten-blog.com

 

簡単にまとめると、ゲームをプレイする事で

①ストレス発散になる
②ストレス耐性が上がり、考える力が身につく
③達成感が味わえる
④協調性が身につく
⑤嫌なことを忘れられる

などの好影響があります。

 

また、各国の研究によってゲームをする人間はゲームをしない人よりも創造性・計画性・動体視力・思考力などの向上がみられたという研究結果が出ていたりもします。

 

そもそも、ゲーム自体は基本的に「人が楽しむ為」に作られているため、依存する程にハマらない限りは優良なコンテンツだと思います。

 

ゲームがもたらす悪影響

つづいて、ゲームがもたらす悪影響ですが、考えられるものはいくつかあります。

全てではないですが、考えられる代表的な要因はこんな感じかと思います。

 

①目が悪くなる可能性がある

ゲームというのは画面に集中していないといけない事が多く、集中すればするほど、姿勢は自然と前のめりになっていきます。

そうなると、近い距離でTVのブルーライトを浴びる事となり、眼精疲労などにも繋がります。

ですので、十分な距離からの視聴やこまめに休憩をとったりなどの対策が必要でしょう。

 

②良くも悪くもゲーム内容に影響されやすくなる

子どもというのは感受性が高い為、あらゆる物事に感化され、影響を受けやすいです。

その為、血が飛び散るような描写や暴力的な描写があるゲームは控えるようにしましょう。

 

判断に困った場合はゲームパッケージの裏に記載されているCEROレーティング表記というものを基準にすれば良いかと思います。

 

これは、そのゲームをプレイするにあたっての適正年齢基準を差すものであり、公式レーティング審査機関の審査を通った証です。

 

各国にレーティング審査機関があるのですが、日本の審査機関であるCEROは世界的にも厳しいことで有名です。

 

※Playstation関連のソフトには全部レーティングマークがついています。

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ちなみに任天堂さんは基本的に「どの年齢でもプレイできるゲームづくり」をされている為、軒並み健全なソフトなので、親御さんにとっては安心ですね。

さすが、"世界の任天堂"といったところです。

 

 

子どもとゲームの上手な付き合い方

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ゲームばかりのお子さんの悩みを抱えられている方は沢山いらっしゃるかと思います。

「子どもがゲームの使用時間ルールを守らない」

「四六時中ゲームばかりやっていて、ご飯を食べない」

「ゲームを取り上げると感情のコントロールが効かなくなる」

「ひとりでゲームばかりして、友達と遊ばない」

などなど、思い返せば、どんどん悩みは湧き出てくるでしょう。

 

では、どのようにすれば「ゲーム好きな子どもとうまく付き合っていけるか」

 

親子でルールを決める

良く失敗しがちなのは親が決めたルールを破るケースです。

親が勝手に決めたルールだと子どもは「なんで?」という疑問を抱え、腑に落ちないままゲームをプレイする事になります。

 

さらに"ただルールを押し付けられた"という理不尽さを抱えたまま、見えないところでズルをしたりするようになります。

 

そうならない為にも、親側の心配事を子どもに話し、自分が考えたルールを運用してもらう方が子どもは自発的にルールを守りやすくなります。

 

例えば、ルールを決める前に話し合う事では、親が懸念として挙げている事を素直に子どもに話し、子どもからルールを提案してもらう形が最良だと思います。

(1)ゲームをする事によって、勉強が疎かになるのが心配
┗「宿題が終わってからでないとゲームはしない」
┗「ゲームは1日2時間までにする」

(2)家族団らんの為にご飯は一緒に食べたい
┗「夕食時には必ずゲームをストップさせる」

(3)睡眠時間が削られる事によって健康が損なわれないか心配
┗「夜22:00までには使用可能時間の有無にかかわらず、やめる」

(4)友達と遊ぶときは友達と遊んでほしい(友達との交流が大切だから)
┗「ひとりでするようなゲームでは遊ばない」

などです。

どうしても親側でルールを決めてしまうと子どもの現状を顧みない厳しい制約になってしまう為、本人が守れると思ったルールを決めてもらう方が自発的に守るようになりますし、ルールを守れなかった時の理不尽感もなく、こちら側も「自分で決めたルールでしょう?」という事が言えます。

 

できれば、このルール決めはゲームを与える前の約束事として取り決めたほうが良いでしょう。

 

子どもは堅苦しい会話を嫌う為、ルールを決める時もゲーム感覚でゲームルールを話し合って決めるような雰囲気が望ましいです。

 

実際に私の周りの同僚もゲーム会社勤務だからか、お子さんとゲーム感覚でルールを決めて楽しく運用されている方が多いです。

 

親子でペナルティを決める

ルールが決められたら、次にペナルティ(罰則)を親子で決めましょう。

 

どのゲームにもルールには必ず、ペナルティがついていますし、ペナルティがなければルール違反も横行します。

 

ですが、ルールを破ったからといって、あまりにも厳しいペナルティを設けてしまうと、反発のタネになりますので、こちらも親子で決めるのが望ましいです。

 

例えば、こんな感じ。

(1)テストの成績が一定基準よりも落ちた
┗ゲーム使用時間を減らす
┗1日の勉強時間を増やす

(2)ゲームの使用時間を超過した(10~20分程度は誤差で甘くみてあげる)

┗翌日のゲーム使用時間をその分減らす
┗翌日はゲーム禁止

(3)深夜にゲームをしていた
┗深夜以降は親がゲームを管理する

などなど。

 

ゲームのルールとペナルティはそれぞれの項目によって重すぎず、軽すぎないようにお互い話し合ってバランス調整をすると、素敵な運用ができるかと思います。

 

 

全ての子どもに通用する万能のルールはない

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世の中の子どもが千差万別いるように"このルールを作れば完璧!"というものはありません。

 

子どもによっては、自分でうまい具合に調整できる子もいますし、親子で話し合って納得しながらルール運用できる子もいます。

 

どのようにルールをつくるかは、その子自身と向き合って決めてあげる事が大切です。

 

また、約束を破った時も頭ごなしに怒るのではなくて、「どうして約束が守れなかったか」を聞いてあげた上で、対策を考えるようにしましょう。

 

ペナルティがあるのも、「約束が守れなかったあなたを責めたいんじゃなくて、しっかりルールを守れるような立派な人になってほしいから設けているんだよ」って伝えてあげる事で子どもは「ルールが守れる人は立派なんだ!」と積極的に守るようになります。

 

今回はゲームについての記事でしたが、何をするにしても、丁寧に理由を説明し、納得させてあげる事で少しずつ立派な大人になっていくんだと思います。

 

"お子さんと素敵なゲームライフを"