【サッカー界のレジェンド】ブッフォンの引退と今後の後継者について
こんにちは、ふくてんです!
4年に1度のサッカーの大祭典「FIFAワールドカップ2018」の出場国32カ国がついに決まりました!
ちなみに日本はアジア予選で首位突破を果たしました!おめでとぉぉ!
しかし、ヨーロッパ予選では予期せぬ大接戦が繰り広げられ、常連だったイタリアをはじめ、前大会3位のオランダまでもが敗退しています…。
筆者は生粋のオランダファンだったので、ショックが隠しきれません…。
そして、今大会の予選敗退を機に1人の英雄の引退が決まりました。
イタリアのGK「ジャンルイジ・ブッフォン」です。
私自身、中学生~現在までGKをやってきて、彼の影響を多大に受けていました。
ですので、今回の引退はどうしても他人事のように片付けられず、記事にしました。
今回は「ジャンルイジ・ブッフォンの引退と今後の後継者」をテーマにお話していきたいと思います。
ジャンルイジ・ブッフォンとは
本名:ジャンルイジ=ブッフォン
国籍:イタリア
生年月日:1978年1月28日(39歳)
身長:192cm
体重:92kg
齢39歳となった今もなお、世界最高峰ゴールキーパーとして君臨する守護神
18歳11ヶ月(イタリア代表GK史上2番目の若さ)で代表初出場を果たし、以来20年もの間、イタリアの守護神として活躍してきたゴールキーパー。
13歳の時にパルマACの下部組織チームからスカウトされ、加入したあと、わずか4年でACミランのGKに抜擢され、セリエA初デビューを果たしました。
セリエA初出場の試合で当時のバロンドール受賞選手であるリベリアの怪人「ジョージ・ウェア」の至近距離からの弾丸シュートを顔面で阻止するなどのスーパーセーブを連発し、0-0の引き分けに貢献しました。
そして、22歳の時にGKとしては史上最高額の移籍金となる5230万ユーロ(約56億円)でセリエAの名門ユヴェントスの門を叩き、現在もなお現役としてユヴェントスのゴールを守り続けています。
ジャンルイジ・ブッフォンの魅力
ブッフォンが凄いと言われている所以の1つとして、「現役としての息の長さ」があります。
通常、サッカー選手は30歳を超えたあたりから引退していくのが平均的です。
しかし、彼は39歳を迎えた今もユヴェントスのスタメンとして活躍しています。
(ポジションがゴールキーパーの為、比較的息が長いというのもありますが)
ブッフォンが長い間、イタリア代表やユヴェントスメンバーとしてプレーしてこれたのは、後継者が現れてこなかったからではなく、スタメンの座を奪いにくる後継者たちをも跳ね除けるほどの高いパフォーマンスをずっと維持しつづけたからです。
20年もの間、ケアレスミスによる失点がほとんどなく、むしろ常人では考えられない程のスーパーセーブを生み出してきました。
また、ブッフォンは類稀なる人格者であり、常に謙虚でチームを牽引するリーダーシップもあります。
その素晴らしい人格を証明する最たる逸話が2016年に行われた国際親善試合「フランスvsイタリア」です。
フランス代表による国歌斉唱が始まった時、観衆からは大ブーイングが起きました。
日本ではあまり考えられないですが、海外ではこういった事はよく起こり、悪しき観客の風習として残っています。
そこで、ブッフォンは観客に向けて、とあるジェスチャーをするのです。
それは国歌斉唱しているフランス代表に向けて両手をいっぱい広げた「拍手」
それを見た他のイタリア代表選手はすかさず拍手し、影響を受けたサポーターたちも行動を改め、ブッフォンは瞬く間に会場をブーイングから拍手喝采に変えました。
イタリアの英雄はスーパーセーブだけでなく、常に選手としての正しい姿を魅せ、傍観者ではなく、当事者としての意識を持ち続けているプロフェッショナルです。
世界中の名だたるゴールキーパーから尊敬される所以はそういった裏付けがあるからだと思います。
ジャンルイジ・ブッフォンの後継者は?
さて、気になるのは今後のイタリアのゴールの番人は誰になるのか?というところです。
ブッフォンに成り代わって、後継者となる選手が出場する場面がなかった為、果たしてイタリアの番人の世代交代はうまくいっているのか?と不安になるところではあります。
しかし、ご安心ください。
ブッフォンの意志を継承した次世代のレジェンドは産声をあげています。
彼の名は「ジャンルイジ・ドンナルンマ」
本名:ジャンルイジ=ドンナルンマ
国籍:イタリア
生年月日:1999年2月25日(18歳)
身長:196cm
体重:90kg
イタリア代表GK史上最年少で代表デビューを果たしたブッフォンが後継者として認めた稀代の守護神です。
「氷のゴールキーパー」ディノ=ゾフ
「不動の守護神」ジャンルカ=パリュウカ
「奇跡の番人」ジャンルイジ=ブッフォン
カテナチオ(堅守)、ウノゼロ(1対0で勝つ事)の美学を持つイタリアの最後の砦として伝説を残してきた名だたる英雄たちに負けず劣らずの新世代の怪童です。
ドンナルンマは
・生まれ持った恵まれた体格(身長196㎝)
・プレーの正確性とブレない安定感
・両足を使った足元の技術と高いキック精度
を持ち合わせた素晴らしいゴールキーパーです。
しかし、ドンナルンマの本当の凄さは「18歳に似つかわしくない落ち着いた精神力の持ち主」というところです。
ゴールキーパーというのは、一見飛んできたボールを取る&弾くだけのシンプルなポジションだと思われがちですが、相手のポジショニングやクセ、戦況などを客観的に分析して、あらゆる戦況の中で最も失点率の低い方法を導き出し、チームが守りやすい状況を作り出す非常に繊細で難しいポジションです。
ドンナルンマは誰よりも平常心を保ち、いつでも冷静かつ的確な判断ができるような安定した精神力を身に着けており、まさに現代のゴールキーパーに必要な全能力を兼ね備えた超逸材と言えます。
今後が非常に楽しみですね。
まとめ
さて、いかがでしたか?
ブッフォンの代表引退に関しては未だに心の整理がついていない状況ですが、英雄の意志を継承した後継者の活躍が楽しみです。
日韓ワールドカップ世代の方にとってはヒーロー的存在であった「イタリアのゴールに鍵をかける男」の軌跡に敬意を表すとともに労いの気持ちを込めて、お話を締めたいと思います。
次回は「2018年W杯注目の若手選手特集」でもやってみようかなぁ!
それでは、また!