【閲覧注意】裏社会を描いたスリルのある漫画おすすめ5選
こんにちは!ふくてんです!
皆さんは現実社会の裏側を覗き見したいと思ったことはありませんか?
ちなみに、私はあります。
実際に巻き込まれるのは嫌だけれど、平々凡々の生活の中で少しスリルを味わいたい!
陰謀論をはじめ、ヤクザの世界や猟奇的殺人の考察など数え始めたらキリがないですが、今回は読んだ後に思わず気分が落ち込む、そんな裏社会を描いたスリルのある漫画のおすすめを紹介していきたいと思います!
それじゃ!いくぜ!
善悪の屑【完結(5巻)】
"犯罪者たちに残虐な裁きを下す復讐屋"
▼あらすじ
「連続女児殺害」「強姦殺害」など、さまざまな凶悪犯罪に手を染めたにもかかわらず、十分な裁きを受けず、反省すらしていない犯罪者たち。
「復讐屋」と名乗る主人公のカモとトラ2人が被害者から依頼を受け、復讐を代行する物語。
▼見どころポイント
この漫画は実在する事件を取り扱っている事とあまりにも残酷な描写から東京都青少年の健全な育成に関する条例に基づく不健全図書に指定された事が話題になりました。
モデルとなった事件は
「女子高生コンクリート詰め殺人事件」
「付属池田小事件」
「八王子カリスマホスト失踪・殺人事件」
など、過去実在したおぞましい事件を取り扱っています。
この漫画は当時のむごたらしい事件内容を事細かに描写している為、事件の被害者遺族からすると、思い出したくもない心の傷をえぐられるような感覚だと思います。
現実的に批判が殺到して社会問題にもなりかねない内容を漫画化したという時点で見どころポイントなのですが、それだけでなく復讐屋である主人公が、どうして復讐屋になったのかなどの経緯も見え隠れします。
彼らも人間である事を実感する事で、より現実感が増して気づけば世界に引き込まれているというところが大きな見どころポイントです。
外道の歌【連載中(4巻~)】
"善悪の屑の過去編を描いた切なく儚い物語"
「善悪の屑」の主人公カモとトラがどのようにして「復讐屋」となったのか。
彼らの人生もまた常軌を逸した壮絶な人生であり、何が彼らの心を狂わせてしまったのか。
果たして、敵か味方か。
▼見どころポイント
見どころとしてはズバリ、復讐する側から発せられる言葉の重みです。
このシーンは、息子を殺された母親が犯人へ復讐するシーンです。
「息子を殺めた犯人は絶対に許せない。」
「しかし、人を殺せば自分もこの犯人と同じく人外のモノに成り果てるのではないか。」
「でも…許せない。許せない事は人として間違っているの?」
という被害者遺族側の心の葛藤が描かれています。
遺族側の心の葛藤が描かれているからこそ、劇中の言葉ひとつひとつが重くのしかかり、遺族の辛い気持ちが痛いほど伝わってきます。
ただ単に犯罪者への復讐を描いているだけでなく、こうした遺族側の心の葛藤や犯罪者の心の内、そして、復讐屋であるカモとトラの心情の移ろいを感じる事ができ、深く考えさせられます。
うなぎ鬼【完結(3巻)】
"50kgほどのコンテナを運ぶ不気味な仕事"
▼あらすじ
借金まみれで苦しんでいた主人公の倉見。
そこで、ヤクザの千脇に拾ってもらい、闇金の取り立ての仕事をする。
はじめは不慣れだった仕事も慣れてきて、不規則ながらも人として生活できるようになる。
段々と日々の仕事をこなせるようになった、ある日。
社長の千脇からとある仕事を任されるようになる。
それは、「重さ50~60kgほどのコンテナをマルヨシ水産に運ぶ」というものだった。
異様な雰囲気を放つコンテナ…。一体その中には何が…!?
▼見どころポイント
とにかく、不気味なところが見どころです。
コンテナを運ぶ事を任された倉見は社長の千脇から
「コンテナの中身は絶対に見ないこと」
「この仕事について誰にも話さないこと」
「指定の時間に運ぶ込むこと」
を制約に1回15万円の条件で仕事を依頼されます。
1回運び込むだけで15万円という事ですから、相当ヤバい仕事だという事は察しがつきます。
しかし、やってはいけないと言われれば、どうしても気になるのが人間の性。
倉見は自分が関与してはいけない領域を踏み込んでしまうのです。
運び込む先のマルヨシ水産をとりまく寂れた町「黒牟(くろむ)」
この町と人々が得体の知れない不気味さを放っていて、夜中に読むと背筋がゾワッとします…。
ギフト±【連載中(10巻~)】
"凶悪犯を解体する女子高生の謎"
▼あらすじ
女子高生の環(たまき)。
学校では特に交友関係を持たず、無為な生活を送っている。
しかし、その裏では凶悪犯を生きたまま解体し、正規ルートでは臓器移植を行えない患者の為に臓器売買を行なっていたのだ。
彼女がなぜ「解体屋」になったのか…?
彼女は一体何者なのか…?
▼見どころポイント
一度も考えなかったわけではありませんでした。
「もし、凶悪犯罪者が代わりに死んで、その代わりに罪なき誰かの命を救うことができたら…それは罪を償ったと言えるのではないか」と…。
もちろん、犯罪者だろうがなんだろうが、法的な措置以外で人を殺める事は「私刑」に他ならないし、犯罪であることは知っている。
しかし、命の有効活用がもし許されるのであれば、これは正義なのではないか?
など、ただ単に臓器売買や闇医者の話だけではなく、彼女自身の人生を垣間見ることによって「人の命とはなんぞや」と考えさせられる奥深い内容がこの漫画の見どころです。
闇金ウシジマくん【連載中(40巻~)】
"裏社会漫画の金字塔"
▼あらすじ
「10日で5割」という超暴利の闇金融『カウカウファイナンス』の社長ウシジマの日常と、金に困って訪れてきた客、それを取り巻く関係者のさまざまな人間模様を描いた物語。
とある弾みで覚せい剤に手を出し、廃人となってしまった主婦。
リストラに遭い、家族を失い、家も失ったサラリーマン。
ウシジマは日常に溢れている一般人に金を貸し、暴利で金を巻き上げる。
返済が困難になった者はどうなるか。
「奴隷くん」に転落し、タコ部屋労働や他の債務者の取り立ての手駒にされるなどの運命が待つ。
ウシジマは彼らの人生を見て、何を思うのだろうか。
▼見どころポイント
言わずもがな、闇社会を描いた漫画の金字塔であるウシジマくんですが、見どころを紹介していきたいと思います。
この漫画の見どころはなんといっても、どこの金融会社からも借りられなくなった客の視点で物語が進んでいくというところです。
ウシジマくんが主人公でありながらも、日常にあふれている一般人の視点で描かれている為、凄く身近に感じ、現実感が増します。
思わず「自分でも一歩間違えばこのような人生になるんじゃないか」という恐怖心が背筋を襲います。
ウシジマくんに登場する債務者の人生の行く末のほとんどは救いがなく、金が絡んだ人間の醜さが生々しく描かれており、一寸先の闇に気づかず、ズルズルと借金を重ね、ダメ人間になっていく模様が非常に怖い。
読んでいくうちに感情移入して、どんどん憂鬱になる為、読んでしばらくは立ち直れなくなるほどです。
まとめ
さて、いかがでしたか?
いつも変わらない日常に飽き飽きしてきたあなた。
これを機に自分の人生では到底体験できない裏世界を覗き見してはいかがでしょうか。
きっと、読んだ後には得も言われぬ空虚感に苛まれまる事でしょう。
しかし、同時に飽き飽きしていた日常の尊さと我に返った安堵感を感じると思います。
そういった意味では非現実的で残虐な世界に移入する事でしか、日常がいかに恵まれているかを顧みる事ができない人の心こそが本当に恐ろしいのかもしれません。
それでは、また!